災害時でも「自宅」で過ごす。東京とどまるマンションとは?

大きな地震などの災害が発生した際、真っ先に思い浮かぶのは「避難所への移動」かもしれません。しかし、近年の防災の考え方は「在宅避難(自宅で過ごし続けること)」へとシフトしています。
そんな中、東京都が普及を進めているのが「東京とどまるマンション」です。
どんなマンションのこと?
「東京とどまるマンション」とは、災害による停電時でも、水の供給やエレベーターの稼働ができるなど、自宅での生活を継続しやすい機能・体制を備えたマンションのことです。
都が一定の基準を満たした建物を登録・公表しており、いわば「東京都公認の、災害に強いマンション」の証です。
ペットとの安心な暮らしを守るための新しい防災の考え方
多くの自治体では、ペットを連れての「同行避難」を推奨しています。
しかし、これは「ペットと同じスペースで過ごせる(同伴避難)」という意味ではありません。多くの場合、ペットは体育館の外や廊下、専用のテントなど飼い主と離れて過ごすことになります。見知らぬ人の声や他の動物の匂い、外気の影響を受けやすく温度管理が困難な環境になります。それらがストレスとなり、吠えたり、ご飯や水を飲まなくなってしまうこともあります。
また、避難所には動物が苦手な方やアレルギーのある方もいる可能性があり、飼い主様も気疲れしてしまうことも・・・。
「ペットは家族」だからこそ、災害時に一緒に過ごす場所は、「一番安全で、一番安心できる自宅」でありたい。
「東京とどまるマンション」は、補助金を活用しながらマンションの価値を高め、大切なペットの命を守るための賢い選択肢となるため、
ペット共生型(ペット可)マンションとの相性はとても良く、資産価値をより高めてくれる基準となります。
主な登録要件
登録の基準は、ハードとソフトの両面が必要です。登録には大きく分けて3つのポイントがあります。
◇昭和56年6月1日以降に建築確認を受けているもの(新耐震基準)
◇旧耐震基準の建築物で、耐震診断又は耐震改修により、耐震基準への適合が確認されたもの
<必須事項> 防災マニュアルを策定していること。
<選択事項> 年1回以上の防災訓練の実施、3日分程度の飲料水・食料の備蓄、応急用資器材の確保、災害時の連絡体制の整備のうちいずれか一つに取り組んでいること。
※耐震性を有していることを前提に、ハード対策のみ、ソフト対策のみでの登録もできます。
★防災備蓄資器材の補助として、 最大66万円(3分の2補助)。さらに地域と連携した訓練を行う場合は最大100万円(10分の10補助=自己負担なし!)になるケースもあります。
★その他、非常用電源やマンホールトイレの整備などへの助成もあります。
★登録したマンションの情報を東京都のホームページなどで発信します。
★住まい選びをしている方が、登録マンションであることを確認できるため、マンションの防災対応力のPRにつながります。
★エントランスには「登録ステッカー」を掲示することができ、「ここは災害に強い」と可視化されることで、中古売買や賃貸におけるアピールポイント(資産価値の維持)につながります。
★登録マンションにおける訓練の実施報告[※2]では、約6割のマンションが、コミュニケーションが活発になり、災害時に住民間で助け合うことの重要性を感じています。
※2:令和5年度東京とどまるマンション普及促進事業の実績報告による東京消防庁「東京とどまるマンション」パンフレットより
まとめ:
これからのマンション選び・管理のスタンダード
「自宅を一番安全な場所にする」時代へ。
※詳細な申請方法や最新の補助金情報は、東京都の「マンションポータルサイト」をご確認ください。





