ワンちゃん好きの都道府県はどこ?
その理由も調査
はじめに
あなたの住んでいる都道府県は、ワンちゃんを飼っている人は多いと思いますか?少ないと思いますか?最もワンちゃんを飼っている人が多い県はどこでしょうか?また、地域差があるとすれば、その理由は何でしょうか?
今回は、そんな疑問を解決するために、都道府県別のワンちゃん保有率について調べてみました。
都道府県別 ワンちゃん保有率ランキング
こちらが、都道府県別ワンちゃん保有率ランキングです。厚生労働省が発表した「都道府県別の犬の登録頭数と予防注射頭数等令和元年度」という資料から、登録頭数を各都道府県の人口で割ることで保有率を算出しました。
保有率7.51%で香川県がトップ。最下位は、東京都で3.67%でした。
東京都は、ワンちゃんの登録頭数ではトップですが、人口が多いことから保有率では最
下位となっています。
どうして都道府県によって保有率がちがうのか?
なぜ、トップと最下位との間で、約4ポイントもの差があるのでしょうか。どのような要素が、保有率を決めているのでしょうか。
多くの理由があるとは思いますが、今回は「日照時間」と「家の面積」について調べてみようと思います。
太陽が出ている時間が長いと散歩にも行きやすそうだ、ということと、家が大きければ、ワンちゃんは自由に走り回れて、ワンちゃんを飼いやすそうだと予想したためです。
そして実際に、ワンちゃんの保有率と、これらの要素の間に相関関係があるか調べてみました。相関とは、二つの数字の関係を調べるために用いる数学的な手法です。相関関係があれば散布図は、右上がりになります。逆に、相関関係がなければ、散布図のそれぞれの点がばらばら散らばるようになります。
日照時間とワンちゃんの保有率の関係は?
まずは、日照時間とワンちゃんの保有率です。この図から、日照時間が長い都道府県ほど、ワンちゃんの保有率が高いことが読み取れます。相関の度合いを示す相関係数は0.63です。(1に近いほど相関が大きく、0に近いほど相関関係がないことを示します)
グラフより、日照時間が長い地域では、ワンちゃんを飼っている人が多いことが分かりました。
家の広さとワンちゃんの保有率の関係は?
次に、家の面積についても調べてみました。縦軸が保有率、横軸が一般世帯の一人当たり延べ面積です。家が広くても、ワンちゃんの保有率は高かった低かったりとまちまちです。相関係数は‐0.127で、ほとんど相関がないということが分かりました。
広い家の方が、ワンちゃんを飼いやすそうなのに、予想に反して意外な結果でした。
まとめ
皆さんのお住いの都道府県は、ワンちゃんの保有率が高い場所でしたか?
今回検証した「日照時間」と「家の広さ」に関しては、日照時間が長い都道府県の方がワンちゃん保有率が高いこと、そして家の広さとワンちゃんの数には大きな相関関係が見られなかったことが分かりました。
このほかにも多くの要素が交わりあっているはずです。次回はまた、別のトピックで検証出来たらなと思います。